老人性皮膚掻痒症(ろうじんせいひふそうようしょう)について
高齢になってくると、皮膚の機能が低下してくるため皮脂の分泌や発汗が少なくなります。そのため、空気が乾燥する冬になると肌がカサカサしてかゆみが出やすくなります。かゆみが全身に及ぶと、夜間に睡眠が妨げられることも多くなります。症状を改善するための具体的な方法を挙げます。
【日常生活での注意】
入浴・・・ |
1. |
ぬるい目の湯に浸かる。 |
2. |
ナイロンタオルやブラシなどで身体を洗わない。 |
3. |
低刺激性の石けんを手のひらで泡立てて洗う。 |
暖房・・・ |
1. |
過度の暖房を避ける。 |
2. |
コタツや電気毛布は皮膚を乾燥させるので使わない方がよい。 |
3. |
加湿器を使用するなどして部屋の乾燥を防ぐ。 |
【治療】
外用薬・・・ |
1. |
皮膚の乾燥を防ぐ
ウレパール、ケラチナミン軟膏 等 |
2. |
皮膚のかゆみを抑える
オイラックス、レスタミンコーワ軟膏 等 |
内服薬・・・(外用のみで症状が抑えられないとき使用) |
|
1. |
抗ヒスタミン剤
アタラックスP、ポララミン 等
※前立腺肥大症や緑内障に罹っている方は、医師・薬剤師に伝えましょう。 |
2. |
漢方薬
黄連解毒湯、当帰飲子、真武湯 等
※体質により使用する薬が違うので、医師や薬剤師に相談しましょう。 |
|