吸入薬の正しい使い方
吸入薬には、抗アレルギー薬、気管支拡張薬、ステロイド剤等の喘息を始めとするアレルギーの治療に使用するものや、インフルエンザの治療薬があり、エアゾール式、ドライパウダー式の二つのタイプに分かれます。
(1)エアゾール式吸入薬の使い方
1. |
容器をよく振る。 |
2. |
口から2〜3cm位離して持つ。 |
3. |
息を十分に吐き出したのち、舌を下げ、のどを広げた状態にする。 |
4. |
息を吸い始めると同時に吸入薬の容器の底を押す。 |
5. |
出来るだけ奥まで、ゆっくりと吸い込んで、5秒位息を止める。 |
6. |
ゆっくり息を吐く。 |
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うまく吸入出来ない方のために、吸入を補助する道具(スペーサー)があり、薬の効果を高めることが出来ます。 |
(2)ドライパウダー式吸入薬の使い方
1. |
吸入する粉薬(パウダー)をそれぞれの吸入器にセットする。
(種類によっては、すでに薬がセットされているものもあります。また、吸入器の形状によって、傾けると薬がこぼれるものがあるので、注意が必要です。) |
2. |
吸入器に息を吹きかけないように注意して、ゆっくり息を吐く。 |
3. |
吸入口を軽くくわえ、早く深く息を吸い込む。 |
4. |
容器から口を離し、息を5秒位止める。 |
5. |
ゆっくり息を吐く。 |
吸入ステロイド薬の場合、吸入終了後は必ずうがいをして下さい。口の中に付着した薬は、口内炎等の副作用の原因になることがあります。
吸入薬には、『発作治療/対症救急薬』と『予防維持薬』があり、治療目的に違いがあります。その目的によって使用回数や量が異なりますので、必ず用法用量を守ってください。
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