睡眠薬と聞くと怖いイメージを持たれる方も多いと思いますが、最近の不眠症の治療で使用されているものは、人が自然な眠りにつくために本来身体が持つ仕組と同様に作用するよう開発されています。また、医師の指示を守って正しく服用すれば、薬が止められなくなったり、中毒を起こしたりすることもありません。
5人に1人が睡眠に対する悩みを抱えていると言われている現在、不眠症は珍しい病気ではありません。
自分はどうなのかと悩まれている方、一人で悩まずに医師や薬剤師に気軽にご相談ください。
◆最後に
「8時間睡眠が理想」と言われていますが、睡眠時間には個人差があり、年齢や季節によっても変わります。睡眠時間が8時間以上でも「眠れない」と感じる人もいれば、3〜4時間ほどでも平気な人もいます。
日中の眠気で困らなければ十分です。むしろ、「8時間眠らないとダメ」と思い込む事がストレスとなり、不眠症に陥る原因にもなります。
快眠を作る方法について、以下にまとめてみましたので、参考にして頂ければ幸いです。
- @ 眠る前は、テレビなどの視聴による興奮やコーヒーなどの刺激物の摂取を避け、ストレッチや音楽を聴くなどの自分なりのリラックス法を見つけましょう。
- A 眠ろうとし過ぎると、寝つきが悪くなります。眠くなってから布団に入るようにしましょう。
- B 毎日、同じ時間に起きましょう。早寝早起きではなく、早起きが早寝を作ります。
- C 朝は日光を浴び、体内時計にスイッチを入れましょう。夜の照明は明る過ぎないようにしましょう。
- D 朝食は心と身体の目覚めに重要で、運動は熟睡を促します。規則正しい生活をしましょう。
- E 昼寝や仮眠は夕方までに。15時前、20〜30分ほどがオススメです。
- F 眠りが浅いときは、あえて遅寝・早起きに。寝床で長く過ごすと熟睡感が減ります。
- G 寝酒は深い眠りを邪魔し、夜中に目覚める原因となりますので控えましょう。
参考文献:「睡眠障害の対応と治療のガイドライン」