インフルエンザの予防
インフルエンザは、誰もがかかりうる病気です。特にお年寄り、赤ちゃん、免疫力の低下している人や体力の弱っている人などがかかった場合には、重症化することがあるので、たかが「風邪」などと侮らず、自分を守るため、また身近にいる人達に感染させないためにも、正しい知識を身につけ、予防と発病時の対応に心掛けましょう。
インフルエンザは、主に11月半ばから3月までの、冬の乾燥期に流行する風邪症候群(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳や痰などの呼吸器の急性炎症症状)のひとつです。
●インフルエンザと風邪の区分の目安
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インフルエンザ |
風邪 |
感染力 |
強い(ウイルスが気管の粘膜で急増する) |
弱い(ウイルスは徐々に増える) |
症状 |
重い(上気道症状に加え、高熱、悪寒、倦怠感などの全身症状を伴う) |
軽い(主に上気道症状で、発熱を伴うこともある) |
経過 |
急激な高熱で発症 |
穏やかに経過 |
●インフルエンザの予防のために大切なこと
○外出後は、必ずうがいと手洗いをしましょう
○流行期間中は、なるべく人混みをさけましょう
○室内の乾燥に気をつけましょう
○マスクを着用しましょう
○規則正しい生活を行い、栄養と休養を十分にとりましょう
●インフルエンザワクチンの接種時期
流行の1ヶ月前ぐらいの11月〜12月の間に、1回または1〜4週間の間隔をおいて2回接種します。(12歳以下の人は、2回接種することが基本です。)
一般に成人は、過去のインフルエンザの免疫があり、1回の接種でも免疫効果があると考えられています。
特に、65歳以上の人や基礎疾患(心疾患、肺疾患、腎疾患など)を有する人は重症化しやすいので、かかりつけの医師とよく相談のうえ、早めの接種をお奨めします。(65歳以上の高齢者については、1回の接種で十分に抵抗力がつくとの研究結果が報告されています。)
●インフルエンザにかかったな?と思ったら
すぐに医師の診察を受け、インフルエンザと診断されれば、治療薬を処方してもらいましょう。(発病して48時間以内に治療を開始すると薬のより良い効果が得られます。)
無理をして会社や学校に出ると、こじらせる原因にもなりますし、他の人に移してしまう可能性もあります。とにかく十分な安静とともに、栄養不足にならないよう気をつける事が大切です。 |