「節分」と「鰯(いわし)」
節分とは、立春の前日のことで、季節の分かれ目を意味します。
節分には、「豆まき」や「鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して戸口に挿す」という風習があり、いずれも魔除けの儀式とされ、人々が災いから免れ、健やかなる暮らしへの願いが込められた古くからの伝統行事です。また、節分には、鰯(いわし)を食べる慣わしもあります。
そこで、何故、鰯(いわし)を食べるのかということについて考えてみましょう。
<鰯(いわし) 100gあたりの栄養素>
・EPA ・・・・・・・・・ 1.4mg
・DHA ・・・・・・・・・ 1.1mg
・ビタミンB2 ・・・ 0.36mg
・ビタミンD ・・・・・ 390IU
・カルシウム ・・・・・ 70mg
・鉄分 ・・・・・・・・・・・ 1.7mg
・タウリン
・亜鉛 など
鰯(いわし)は、栄養価が高くヘルシーな食材といえます。歯や骨の素となるカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDの両方を含み、成長期の子供や骨粗鬆症が気になる中高年の方には特にお勧めです。また、EPAやDHAといった不飽和脂肪酸は、特に注目の栄養素で、青魚の中でも特に鰯(いわし)に多く含まれるとされ、「血中のコレステロールや中性脂肪を減らす」、「血液をサラサラにする」、「脳の働きを良くする」など生活習慣病の予防や老化防止などに役立ちます。また、「肝臓の働きを助けるタウリン」、「貧血を予防する鉄分」、「健康な皮膚や髪を作るのに必要なビタミンB2」など、多くの栄養素を含んでいますので、普段の食生活に鰯(いわし)を多く取り入れてみては如何でしょうか!?
EPAは、閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍・疼痛及び冷感と高脂血症など、医師から処方される薬にも含まれます。また、市販されているサプリメントの中にもDHAやEPAが含まれる物があり、手軽に入手することはできます。しかし、「健康に不安がある」、「健康診断などでコレステロール値などが高い値を示している」という人は、まず医師に相談してください。
節分を、ご自身の日常生活を見直し、健康的な食生活や適度な運動などを始めてみる機会にするのも良いのではないでしょうか!?
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