しもやけ(凍瘡=とうそう)
しもやけ(凍瘡)とは
ある種の体質を持つ人が、外気の条件として最高気温が5℃前後で昼と夜との温度差が10℃前後の時、皮膚に血行障害が起こり発症する皮膚病です。しもやけを起こしやすい体質というのは、家系(遺伝)的なものによると考えられています。
症状は
手の指、足の趾、足の裏、耳たぶ、鼻の先、ひざ等がしもやけのできやすい所で、
やや紫色を帯びたアーモンドぐらいの大きさの赤い斑ができます。こたつや布団に入って、しもやけのできたところが暖まったりするととても痒くなります。
この赤い斑(紅斑)ができただけで、数日のうちに治ってしまう場合もあるのですが、さらに、冷気にさらされ続けると、腫れ上がり、真ん中が青みを帯びた赤紫色になって出血したり、水ぶくれをつくったり、破れてあかむけになってしまうこともあります。このような状態を一般に「しもやけがくずれた」というようです。
治療方法は
身体の血行をよくするために、ビタミンEや漢方薬を服用し、赤外線、温浴、マッサージ等も組み合わせることがあります。また、局所的にも、同じように血行改善をはかる為に、ビタミンEやヘパリンを含有した軟膏等を用います。薬を塗った後は、マッサージをするとよいのですが、既にしもやけがくずれてしまっている時は、早く皮膚科に行きましょう。
普段の注意は
しもやけになりやすい人は予防が大切です。寒くなる前、晩秋のころから外出時は、早めに手袋をはめ、靴下をはき、直接寒さにさらされないように気をつけましょう。また、手足のマッサージを毎日5分前後、1日2回くらい行いましょう。
常に、血の巡りをよくしておこうと心掛けることが大切です。
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