結膜炎ってどんな病気?
結膜炎とは、結膜(目の表面と瞼の裏のピンクの部分を被う薄い透明な粘膜)に起きた炎症のことで、白目が充血して、「めやに」が出たり、「涙」が多く出たりします。また、瞼が腫れることもあります。
結膜炎を大別すると、ウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎に分けることができます。
<ウイルス性結膜炎>
様々なウイルスによって発症しますが、特に以下の3つが感染性の強いものとして知られています。
・流行性角結膜炎(別名:はやり目)
アデノウイルス8型などで感染し、感染後7〜14日で発症します。瞼の裏側のブツブツや充血、瞼の腫れ、流涙などの症状が激しく現れます。
・咽頭結膜炎(別名:プール熱)
アデノウイルス3型などで感染し、感染後5〜7日で発症します。結膜にブツブツができ、咽頭(いんとう)炎による発熱があります。プールなどの水を介して伝染するため、別名プール熱と呼ばれ、発症者の多くは子供達です。
・急性出血性結膜炎(別名:アポロ病)
エンテロウイルス70型で感染し、感染後1〜2日で突然眼球結膜に出血を起こし、結膜にブツブツができ、充血、目の中のゴロゴロ感、強い眩しさなどを感じます。
<細菌性結膜炎>
様々な細菌によって発症しますが、比較的、短期間で治ります。
<アレルギー性結膜炎>
アレルギー反応に起因にする結膜炎のことです。一般的な結膜炎の症状に加え、眼がかゆくなるのが特徴です。
≪治療≫
・細菌の感染を抑える・・・抗菌剤の点眼薬
・クラビット点眼液
・ガチフロ点眼液
・ベストロン点眼液 など
・炎症、かゆみを抑える・・・・・・・・・ステロイド点眼薬
・リンデロン点眼液
・フルオロメトロン点眼液 など
・かゆみを抑える・・・・・・・抗アレルギー点眼薬
※発症すると「めやに」や「涙」が出て、つい目を触りたくなります。このような場合、
ハンカチやタオルではなく、ティッシュペーパーなどで拭き取り、すぐに捨てましょう!!
≪感染対策≫
感染しないために、帰宅時や作業などをした後は、手や指についたウイルスを石鹸と流水でよく洗い流し、しっかりと予防しましょう!!
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