ロタウイルスは、子供に多い胃腸炎の原因の1つです。冬から春にかけて多い感染症で、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が見られます。下痢の場合、便が白くなる白色便を起こすのが特徴で、感染力が強く、有効な抗ウイルス薬がありません。乳幼児で下痢が続くと脱水症、希に重篤な脳症を起こしたりすることがあります。
このことから、重症化を予防するために、ロタウイルスワクチンが開発され、極最近、発売されました。このワクチンは、飲むタイプの生ワクチンで生後6週から接種でき、高い確率で下痢症の重症化を防ぎます。
現在、ロタウイルスを予防するワクチンとしては、成分が異なるロタリックス、ロタテックの2種類があります。