気管支炎
気管支炎とは、太い気道である気管から枝分かれした左右の気管支に起こる炎症で、慢性と急性があります。通常、細菌やウイルスに感染して起こりますが、化学性のガスや粒子の刺激によっても起こります。
咳や痰が出て止まらなくなるのは、気管支内部の壁が上記原因で炎症を起こすことにより、粘液量が増加し、気道が腫れて狭くなるためです。また、狭くなった気道は他の細菌やウイルスの温床にもなります。
症状の特徴
慢性気管支炎
痰が絡む咳が特徴で、痰は粘着性があります。慢性持続性の咳や痰が2年以上、少なくも1年のうちに3カ月以上続くもの。
急性気管支炎
主に激しい咳と痰が出ます。風邪やインフルエンザに引き続いて起こることが多く、90日以内で治まるもの。
急性気管支炎の中でも感染性気管支炎は、ウイルスが原因で冬場特に多く発症し、身体からウイルスが消えているのに、感染による刺激が原因となって、いつまでも風邪と同じような鼻水・咽頭痛・疲労感・悪寒・背中や筋肉の痛みなどの症状が続くことがあります。また、微熱が続くこともあります。
発症直後は、痰を伴わない乾いた咳で、その後、咳とともに少量の白い痰が出て、細菌感染を合併すると痰の色が緑や黄色に変わります。
ウイルスや細菌が付着する場所により病名が異なります。
風邪は、咽頭より上部で感染し炎症を起こすのに対して、気管支炎は、気管の方へ感染巣が移り炎症を拡大させたものです。
子供や高齢者、または、慢性副鼻腔炎、気管支拡張症、アレルギーのある人などは、急性気管支炎を繰り返し発症するリスクが高くなります。また、喫煙者や慢性的な肺疾患者も、気道から粘液を排出しにくいため、繰り返し発症することが多くなります。その他、健康な人でも栄養不良の状態になると急性気管支炎を起こしやすくなりますので、注意が必要です。
十分な休息と栄養、適当な水分補給、また、汚れた空気に接する機会を減らし、感染原因を取り除くように心がけましょう!!
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