エキス漢方薬の飲み方について
漢方薬の種類
漢方薬は、自然の草木など天然のものから採取した生薬を組み合わせたお薬です。
現在、治療用などに使用されている漢方薬の形状には、次の3種類あります。
@煎じ薬 : 生薬をそのまま煎じているもの
Aエキス剤 : 煎じ薬を乾燥したもの
B錠剤 : エキス剤を固めたもの
これらの形状の内、病院で主に処方されているものは、エキス剤と錠剤の2種類です。
今回は、「エキス剤の基本的な飲み方と他の薬との併用」ついてご紹介します。
効果的な飲み方
・白湯(沸騰したお湯をぬるく冷ましたもの)に溶かす
溶けると煎じ薬に近い状態となり、漢方薬特有の味や香りを十分に味わいながら飲むことで、胃腸等が刺激を受け動きが良くなり消化液の分泌も促されて、お薬が吸収されやすくなります。
・空腹時(食前・食間=食事の約2時間後)に飲む
複数の生薬が合わさった漢方薬は、空腹時に飲むことで胃腸などから成分が吸収されやすくなり、より効果が現れます。
※何よりもまずは、飲むことが第一です。漢方薬の味や香りがどうしても苦手な場合は、粉薬の感覚で白湯に溶かさずに飲んだり、飲み忘れた場合は食後に飲むなど、ご自身に合った飲み方をすることが大切です。また、嘔吐などがある場合は、冷やして飲むほうが効果的な場合もあります。
他の薬との併用
・何種類かの漢方薬を一緒に飲んだり、西洋薬と漢方薬を併用し、その薬の成分が重なった場合(特に甘草・麻黄・大黄・附子などが含まれている場合)などは、注意が必要です。
※薬の服用に際しては、医師または薬剤師にご相談ください。
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