風疹について
今、全国的に風疹が大流行しています。
和歌山でも去年の同じ時期より、約6倍もの人が風疹にかかっています。(H25.5月現在)
風疹に、妊娠10週までの妊婦がかかると”先天性風疹症候群”の赤ちゃんが生まれる可能性があります。
(先天性風疹症候群とは:難聴・心臓疾患・白内障、精神・身体の発達の遅れなどの障害)
○原因
風疹ウィルスによる感染。
(風疹に罹った患者の咳・くしゃみなどによって唾液が飛散して感染します。)
○症状
発疹(3〜5日で消失)・発熱・リンパ節(耳の後ろ)の腫れなど。
発疹の前後1週間くらいは感染力があると思われます。
大人は小児よりも症状が重くなりやすく、高熱が続いたり関節症の頻度が高くなります。
重症になると、血小板減少性紫斑症・脳炎を起こす事もあります。
○治療
対症療法のみで解熱鎮痛剤などを使用し、重症の場合は、ステロイド・免疫グロブリンを投与することもあります。
○予防
ワクチンの接種。
妊婦は、風疹のワクチン接種を受けられないので、妊娠していない時期に接種を受け、接種後2ヶ月は、妊娠しないようにしてください。。
一度、風疹にかかると再感染することは、ほぼありません。しかし、1回しかワクチンの接種を受けていない人は、まれにかかることがあります。
2005年4月2日以降に生まれた子供は、男女ともに生後12ヶ月と、小学校入学時前の計2回のワクチンの接種を受けるようになっています。
ワクチンの接種を受けたかどうか定かでない方は、母子手帳などで確認してください。
予防接種法の改正などにより、子供の頃に風疹ワクチンの接種を受けていない、または、1度しか受けていない世代(20〜28歳くらい)の人達が、今、結婚・妊娠という時期を迎えています。
特に女性は、妊娠してからのワクチンの接種を受けることが出来ないので、未接種の方は、早く受けるようにしましょう。また、妊婦さんのご家族や、妊婦さんがいる職場の方々は、ワクチンの接種を受けるよう心がけると良いでしょう。(一度、ワクチンの接種を受けていても、再度受けることも可能です。)
和歌山県では、19歳〜49歳の妊娠希望の女性(既婚・未婚は問わない)と、妊婦の夫を対象にワクチンの接種費用の一部を助成しています(H25.5.21以降の接種を対象)。また、各市町村でも助成がありますが、助成の対象・期間などに制限がありますので、詳しくは市町村のホームページや保健福祉課で確認してください。
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