初めての薬局へ行くと「こちらに(問診票)にご記入下さい」と、
言われるのはなぜでしょう?!
患者様の個人情報を、薬局が教えて頂く必要性について、当社の問診票の項目から少し説明をさせて頂きます。
1.住所・電話番号などの連絡先
あってはならない事ですが、例えば、製薬会社において、医薬品の製造時に異物が入ってしまっていた時や配合する成分の量に誤りがあったことが販売後に判明した場合等で、製薬会社がその医薬品の回収・交換をする(車のリコールと同じ)場合。また、新たな副作用の報告があった場合等々。
以上のようなこと等で、緊急に患者様へ連絡をしなければならない時、最も重要な情報になります。
2.症状の確認
(今日はどのような症状で受診されましたか?)
処方せんには、患者様の氏名・生年月日・保険番号及び薬の名前・用法・用量が記載されていますが、病名や症状は記載されていません。
薬には、いくつかの効能や効果のあるものがありますので、病気や症状に対して正しく処方されているのか確認する必要があります。
確認した処方箋により、薬を正しく調剤し患者様に服用方法等を説明させて頂くのが、薬局、薬剤師の業務の一つです。
3.相互作用等の確認
(他に飲んでいるお薬や健康食品、他の医療機関で貰っている薬などはないですか?)
薬を併用することによって、飲み合わせが悪く副作用が出ることがあります。また、薬には、名前が違っていても同じ成分を含む物があるため、必要以上の量を服用してしまうこともありますので、確認する必要があります。
4.副作用の経験・アレルギーの確認
(今までお薬を飲んで、副作用が出た経験などはありますか?)・(アレルギー体質ですか?)
薬で副作用の経験をされた患者様は、副作用が出た薬と異なる薬でも、よく似た成分により副作用が出ることもあり、アレルギー体質の方は特に注意が必要なため、重要な情報となります。
5.生活環境について
(生活やお仕事の環境であてはまるものはありますか? お食事は規則的ですか?)
薬の服用に際し、服用時間が食後や食間(食後2時間後)などとなっていることが多く、食事を摂ってから服用するのと摂らないで服用するのとでは効能・効果に大きく違いが出ることがあります。また。薬によっては、食事を摂らないで服用すると胃を荒らす場合があるため注意が必要ですし、こちらも重要な情報となります。
薬局側から、患者様に教えて頂きたい情報として、上記のようにいくつか挙げさせて頂きましたが、問診票は、薬を正しく服用して頂くためにご記入頂くものですから、何卒、ご理解とご協力をお願い致します。
尚、当社では、ご記入頂きました個人情報につきまして、守秘義務及び個人情報保護法を遵守し適切に情報管理を行っております。
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