子どもの食物アレルギー事故が頻発しています。
昨年の12月には、東京都調布市の小学校で、食物アレルギーを持つ女の子が給食に出された粉チーズ入りチヂミを食べて死亡するという事故がありました。この女の子が死亡に至った原因の一つが、アレルゲン(Allergen※ドイツ語:アレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応する抗原のこと)であった粉チーズを食べたことによりアナフィラキシーショックを起こし、その際、緊急処置として使用する注射薬「エピペン」を打つタイミングが遅れたことでした。
過敏に反応する子どもは、ごく微量でもアレルギー症状が出ますし、また、アレルゲンを含む食材を調理する際の湯気を吸い込んだだけでも、咳や顔の赤みが出ることもあります。
食物アレルギーのある子どもは、今や全国でおよそ33万人にもなり、疾患を持つ子どもとその家族だけでなく、子どもの生命を守るために、私たち大人一人一人の問題として食物アレルギーについて、理解しておく必要があるのではないでしょうか。
アレルゲンは、意外な食品にも含まれていることがあるので、購入時には原材料の表示をきちんと確認することが大切です。また、子どもには、初めて口にする食べ物については親に必ず確認するように、また、確認ができなければ食べないようにするという指導が必要です。
※わかりにくい材料については、
NPO法人アレルギー支援ネットワーク : http://www.alle-net.com/ を参考にしてください。
※食物アレルギーは年齢と共に改善されていく事が多く、食べても良いかどうかの判定には、アレルギー負荷試験があります。
下記アドレスにて、検査を受けることができる病院を検索することができます。
食物アレルギー研究会 : http://www.foodallergy.jp/