ジェネリック?一般名?後発品?って…
〜Aさんのある日の診察後〜
「さあ、○○先生の診察を受けて処方箋ももらったし、いつもの薬局で薬をもらって帰ろう。○○先生は安定しているからいつものお薬を出しておきますねって言ってくれてたな〜」
〜薬局で(Aさんと薬剤師の会話)〜
薬剤師:「この処方箋は一般名で記載されているので後発品……、あっジェネリックでご用意させていただいてよろしいでしょうか?」
Aさん:「ん?イッパンメイ?コウハツヒン?ジェネリック?(処方箋を見て)そういえば先月まで書かれていたのとは違う文字が書かれている!先生はいつもの薬をと言っていたけれど…」
今年に入って薬局でこのような会話をされたことはありませんか?
【ジェネリック】はテレビのCMなどで耳にされることもあるかと思いますが、【一般名】や【後発品(後発医薬品)】については突然この言葉を言われても何のことだかわかりにくいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まず【後発医薬品】ですが、これは【ジェネリック医薬品】と同じことです。【後発医薬品】に対するものが【先発医薬品】で、最初に開発・発売された薬のことです。後発医薬品とは先発医薬品の再審査期間や特許期間が終了した後で発売される同じ成分、同じ効き目の薬のことです。
また薬には【商品名】と【一般名】があります。商品名とはその薬をつくっている会社がつけている名称で、一般名とはその薬の有効成分の名称です。最近の後発医薬品の商品名は一般名のあとにその会社の名前が入っているものが多くなってきています。
平成24年4月から後発医薬品がある先発医薬品について一般名で記載している処方箋が発行されています。「薬が変わったのかな?」と思われる方もいらっしゃいますが、今まで服用されていた薬に後発医薬品があれば一般名記載の処方箋が発行される場合があります。これは成分が同じであればどこの会社の薬でもよいというお医者様の意思表示です。
さらに平成26年4月から「一般名処方が行われた医薬品については、原則として後発医薬品が使用されるよう患者様に対し後発医薬品の有効性・安全性・品質について丁寧に説明し、後発医薬品が選択されるよう努めること」とされたのです。
それでAさんと薬剤師の様な会話がよくされるようになりました。この話の後きっと薬剤師から後発医薬品についての説明があるはずです。
薬局ではできるだけ皆様にわかっていただけるよう努力しておりますが、どうも専門的な言葉を使ってしまいがちになっているようです。もし途中でわかりにくい言葉など出てきましたらどうぞお気軽にお尋ねください。
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