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2015年09月15日
男性にも「更年期障害」?


 更年期障害といえば女性特有の症状と思いがちですが、実は男性にもおこります。
正式にはLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれる病気で、30歳代後半〜50歳代で発症しやすいとされています。

◎ 原因

 男性更年期障害(LOH症候群)は男性ホルモンであるテストステロンの低下により引き起こされます。
 テストステロンは20歳代にピークを迎え徐々に減少していくため、加齢とともに症状が現れてきます。
また、仕事のストレスや不規則な生活、環境の変化などもテストステロンの急激な減少の引き金になります。
 しかしテストステロン量には個人差があり、70歳代でも30〜40歳代と変わらない量の人もいれば、40歳代で80歳代と同じ量の人もいます。そのため比較的症状の軽い人がいる反面、疲労感・やる気が出ない・抑うつ・不眠などの症状に苦しめられる人も少なくありません。

◎ 症状

 男性更年期障害(LOH症候群)の症状は大きく身体症状、精神・心理症状、性機能関連症状の3つに分けられます。具体的な例を表にまとめます。
身体症状 多汗、ほてり、めまい、疲労感、骨・関節・筋肉の痛み、筋肉量の低下、内臓脂肪の増加、ヒゲが伸びるのが遅くなった など
精神・心理症状 抑うつ、やる気の減退、イライラ、不安、睡眠障害、記憶力・集中力の低下 など
性機能関連症状 ED、早朝勃起(朝立ち)の減少、性欲低下、頻尿 など

◎ 治療

 いくつか方法はありますが、代表的なものを2例挙げます。

■ ホルモン補充療法

不足しているテストステロンを直接補充することで症状を改善する治療法です。
注射や塗り薬(一般用医薬品)による方法が推奨されています。

■ 漢方療法

テストステロンの低下は認められないが症状がある場合、ホルモン補充療法が適応できない場合などでは、漢方薬(八味地黄丸、補中益気湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、当帰芍薬散、加味逍遙散など)が用いられます。体質、症状に合った漢方薬が選択されます。

男性更年期障害(LOH症候群)はいつ発症するか分からず、様々な症状が出るため、自分では気付きにくい病気です。「以前より疲れやすくなった。」「仕事に集中出来なくなった。」「何をするにもやる気がでない。」「よく眠れない。」など思い当たる節があれば、一度医師に相談してみることをお勧めします。

以下に男性更年期障害(LOH症候群)の傾向があるかどうか確認できるチェックリストを載せました。気になる方は、参考にしてみて下さい。

● 男性更年期障害(LOH症候群)チェックリスト
  症状 なし 軽い 中程度 重い 非常に重い
1 総合的に調子が良くない 1 2 3 4 5
2 関節や筋肉の痛みがある 1 2 3 4 5
3 ひどい発汗がある 1 2 3 4 5
4 睡眠の悩みがある 1 2 3 4 5
5 よく眠くなる、しばしば疲れを感じる 1 2 3 4 5
6 イライラする 1 2 3 4 5
7 神経質になった 1 2 3 4 5
8 不安感がある 1 2 3 4 5
9 体の疲労や行動力の低下を感じる 1 2 3 4 5
10 筋力の低下がある 1 2 3 4 5
11 憂うつな気分になる 1 2 3 4 5
12 「絶頂期は過ぎた」と感じる 1 2 3 4 5
13 「力尽きた」「どん底」にいると感じる 1 2 3 4 5
14 ひげの伸びが遅くなった 1 2 3 4 5
15 性的能力の衰えがある 1 2 3 4 5
16 早朝勃起の回数が減少した 1 2 3 4 5
17 性欲の低下を感じる 1 2 3 4 5
合計
全項目の合計点数が高いほど、テストステロンが低下している可能性が高い状態です。
■17点〜26点:なし  ■27点〜36点:軽度  ■37点〜49点:中等度  ■50点〜:高度
参考文献:加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き



作成 : (株)第一薬局 海南駅前



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