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2015年10月26日
ピロリ菌 検査と治療


 日本におけるピロリ菌の感染率は先進国中では際立って高く、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの要因となっています。
また近年、感染者では胃癌に罹患するリスクが高まることが分かってきました。日本人における癌の部位別罹患率において胃がんは上位に挙がっており、除菌が推奨されています。

@ ピロリ菌とは

 ヘリコバクター・ピロリ (Helicobacter pylori) はヒトなどの胃に生息する細菌の一種で、ねじれた細長い体と両端に移動のための鞭毛を持っています。この鞭毛を使って胃粘膜と胃の上皮細胞の間に泳いで定着します。
 通常、胃の中は胃液に含まれる胃酸によって強酸性に保たれているため、ほとんどの細菌は生息出来ません。胃は自身を消化してしまわない様に1mm程度の厚さの粘膜でおおわれていますが、ピロリ菌はウレアーゼと呼ばれる酵素を持っており、これによって粘膜中に含まれる尿素を分解し、出来たアンモニアによって自身のまわりの胃酸を中和しているため胃の中でも生息しています。

A 検査方法

検査方法は主に内視鏡を使ったものとそうでないものに大きく分けられます。

  • 呼気吸気テスト
  • 検査薬を服用し、服用前後の呼気を比べます。検査を受ける人の負担が最も少なく速やかに判定が行えるので、通常除菌の効果判定に使われます。

  • 抗体測定
  • 採取した血液や尿からピロリ菌に対する抗体があるかどうかで感染しているかを調べます。

  • 便中抗原測定
  • 便中におけるピロリ菌に対する抗原の有無を調べます。

  • 内視鏡生検検査
  • 内視鏡を使って胃の中を観察するとともに、採取した胃の組織を用いてピロリ菌を培養し、感染しているかを調べます。

B 治療について

 消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)等の疾病がある場合、健康保険を使ってピロリ菌の検査および治療ができます。
治療は「2種類の抗生剤」と「胃酸を抑える薬」を1日2回、7日間服用し、服用後4週間以上経ってから除菌が出来たかの検査をします。1回目の服用で除菌が出来なかった場合は抗生剤を変更した2回目の再除菌まで健康保険が使えます。確実に除菌を成功させるためには、7日間きちんと飲み続けることが重要となります。ただし、発疹や腹痛をともなう下痢、血便などの症状がある場合は速やかに受診するようにして下さい。

参考文献:日本ヘリコバクター学会ガイドライン2009 改訂版
www.otsuka.co.jp
www.pylori-story.jp
http://www.jsge.or.jp/member/shikkan_qa/helicobacter_pylori_qa



作成 : (株)第一薬局 宮



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