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2016年04月19日

溶連菌感染症について


 溶連菌とは、溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌で、主に”のど”に感染して、咽頭炎や扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う(しょう)(こう)(ねつ) といった病気を引き起こします。
のど”に感染する病原体は、風邪に関係する色々なウィルスや細菌があります。
最近では溶連菌が代表的ですが、他に肺炎球菌やインフルエンザ菌といったものがあります。

溶連菌が起こす病気

粘膜  咽頭炎、扁桃炎、猩紅熱、中耳炎、副鼻腔炎など

皮膚  とびひ、蜂窩(ほうか)織炎(しきえん)丹毒(たんどく)など

溶連菌感染症の症状は?

代表的なものは、発熱(38℃〜39℃)と“のどの痛み”です。
しかし、3歳未満ではあまり熱が上がらないと言われています。
そして、体や手足に小さくて赤い発疹が出たり、舌にイチゴのようなツブツブができたりします(イチゴ舌)。
その他に頭痛、腹痛、首筋のリンパ節の腫れもみられます。
急性期を過ぎると、発疹のあとには落屑(らくせつ)(皮むけ)が認められるようになります。
風邪と違って咳や 鼻水がないのもこの病気の特徴です。
この病気には潜伏期間があり、実際に感染してからだいたい2〜4日で症状が出ます。

検査とお薬

まず、年齢、熱の程度、“のど”の発赤の具合、体や手足の発疹の程度から感染している疑いがあれば、確認のために検査を行います。
最近は、溶連菌については、10分以内に結果出るので、すぐに溶連菌かどうかわかります。
溶連菌の感染とわかれば、熱やのどの痛みを和らげるお薬のほかに、抗生物質が出されます。

抗生物質は溶連菌を退治するまで飲む

お薬を飲み始めると、2〜3日で熱が下がり、のどの痛みもやわらいできます。
発疹が出た場合、急性期を過ぎて、手足の指先から始まる落屑(皮むけ)が認められるようになります。
確実に溶連菌を退治し、重大な続発症(合併症)を引き起こさないために、症状が消えるまでしばらく飲み続けなくてはいけません。
一部の抗生物質(ジスロマックなど)以外は10日間飲み続ける必要があると言われています。

溶連菌感染症の続発症(合併症)について

10日間お薬を飲み続けるのは、子供にはとてもむずかしいことです。
しかし、決められた期間はしっかり飲んでおかないと、時に心臓弁膜に障害を起こすリウマチ熱や、急性(きゅうせい)()球体(きゅうたい)腎炎(じんえん)といった続発症(合併症)につながることもあります。

溶連菌感染症の再発と家族への感染

溶連菌感染症は、繰り返しかかることもあります。
大人になってもかかります。咳やくしゃみなどで近くの人に感染(飛沫感染)しますが、溶連菌に汚染された食品が原因のこともあります。
一人がかかったら家族、特に一緒に遊んでいる兄弟への感染に注意し、できれば一緒に検査を受けておくとよいでしょう。

家庭の中で気をつけること

食事

「熱い」「辛い」「すっぱい」といった“のど”に刺激の強いものは避けてください。
なるべくのどごしがよく、消化の良い食べ物にしてあげてください。
食べるのがつらいようでしたら水分だけでもしっかりとるように心がけてください。
炭酸水といった“のど”に刺激を与える飲料水は避けてください。

入浴

熱が下がれば、特に問題はありません。

症状が改善しなくて困った時

お薬を飲み始めて2〜3日たっても熱が下がらず、“のど”の痛みも消えないようでしたら、再受診してください。
お薬が効いていないこともあります。
水分が不足がちになっている可能性もありますから、放っておくわけにもいきません。

登園や登校について

いつ頃から幼稚園や学校に行ってよいかは定められていません。
熱が下がってから、発病後7日を経過してから、治癒してから、などと言われていますが、お薬が効いて、熱が下がり、病状から周りに伝染する可能性がないと判断されれば、行ってもよいでしょう。
元気に遊べるようになると、お子さんもご家族も、もうひと安心と思いがちです。
でも続発症(合併症)や再発のおそれがありますので、抗生物質は医師が指示した期間中、しっかりと飲むように心がけてください。

参考文献:こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし



作成 : (株)第一薬局 川永



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