市販の薬を服用するとき、その前後に食べたものが薬の作用を弱くしたり、かえって具合が悪くなるいわゆる食べ合わせがあるのをご存じですか?
頭痛薬
頭が痛い時、頭痛薬(アセトアミノフェン)とあんこなどの炭水化物や糖分を沢山含むものを食べると効きがゆっくりになることがあります。すぐに頭痛を直したいときには困りますね。
他には、キャベツを食べるとキャベツに含まれる、グルクロン酸が薬を分解してしまい、効きが悪くなります。
鼻炎薬
鼻炎薬に含まれることのある、プソイドエフェドリン塩酸塩は一緒にチーズを食べると、チーズに含まれるチラミンで激しい頭痛や高血圧症状が起こることががあります。
便秘薬
便秘の薬(ビサコジル)は牛乳と一緒に服用すると本来の腸では溶けず胃で溶けてしまうため、服用したのに効果がでないことがあります。
胃腸薬
胃薬を服用するとき、お酒を飲むから胃の保護にと、牛乳を多量に飲んでから水酸化アルミニウムゲルや水酸化マグネシウムを含む胃薬を服用すると高カルシウム血症になり、かえって吐き気を起こすことがあります。
肉(タンパク質)を食べるときも薬の成分が肉のリン酸と結びついて、本来の胃酸を中和する効果が落ち、激しい胃痛や吐き気を起こすことがあります。
胃薬には色々種類があるので、その時の症状に合わせて選んでくださいね。
胃酸を中和する胸やけの薬は空腹時、消化を助ける胃もたれの薬は食後に服用がよいでしょう。
これ以外にも薬と食べ物の食べ合わせはたくさんあります。
薬の箱に入っている説明書に書いてあることが多いです。
市販の薬を服用するときは必ず説明書を読んで、用法用量を守ってくださいね。
