三次喫煙という言葉を聞いたことがありますか?
では早速ここで問題です。三次喫煙に当てはまるのは以下のうちどれでしょう?
@タバコを吸う
A火の着いたタバコの先から流れる煙にさらされる
Bタバコの火が消えたあと、衣服や髪の毛にこびりついた有害物質にさらされる
Cタバコの煙がこびりついた部屋の壁・床・家具などからの有害物質にさらされる
正解はBCです。
ちなみに@は能動喫煙、Aは二次喫煙(受動喫煙)です。
火のついたタバコに含まれるニコチンは、空気中の亜硝酸と反応してタバコ特異的ニトロソアミン(TSNA)という発がん物質を作り出します。これは空気中に浮遊するだけでなく、物の表面に付着して何十年も残留していることがわかってきました。さらに、癌だけでなく、ぜんそく発作やアレルギーの原因になる可能性も指摘されています。
TNSAの一種であるN-ニトロソニコチン
このような発がん物質は、喫煙する本人だけでなく、その周りの人がタバコの煙にさらされることでも吸入してしまう(二次喫煙)可能性があります。二次喫煙は受動喫煙とも呼ばれていて、最近ではこの受動喫煙を防ぐために分煙化がすすみ、喫煙室を設ける施設も増えてきました。
三次喫煙とは、タバコの煙に含まれる有害物質が喫煙者の手や爪、衣服や家具などに付着したものを第三者が吸入することです。たとえば、小さな子供は家具をなめたり、床に寝転んだりすることによって三次喫煙に合う可能性があります。また、喫煙した部屋を掃除する従業員は、床やベッド、シーツなどを掃除・洗濯することで三次喫煙に合うことになります。
このように三次喫煙を防ぐためには分煙では不十分であり、公共空間の禁煙化が必要です。
第一薬局では禁煙支援も行っていますので、興味のある方は遠慮なくご相談ください。