頭が痛い友人に、痛み止めをあげた。
腰が痛い夫に、シップをあげた。
胸が痛い友人に、貼り薬をあげた。なんとその薬は心臓の薬だった!!
・・・こんな経験はありませんか?
でも、実は病院で処方された薬の残りを友人や家族にあげるのは、法律違反で禁じられています。 もし、あげた薬で副作用が生じたりすれば、大変な事態を引き起こす場合もあります。
なぜかというと、
【薬が症状に合っているかどうか、わからない。】
【自分は大丈夫でも、他人には副作用が起こる可能性がある。】
などの理由からです。
医薬品を正しく使用したにもかかわらず、入院を必要とするなどの重篤な副作用が生じた場合には、医療費、医療手当、障害年金などの救済給付が行われます。
しかし、この制度を受けられるのは、”薬を正しく使用”していた場合に限ります。
他人の薬をもらって使ったようなケースは対象外になります。
家族や友人などに薬をわけてほしいとお願いされたとしても、相手が大切であるならばなおさら、安易に薬をあげたり、もらったりするのはやめましょう。
出典:お薬Q&A 〜Fizz Drug Information〜
作成:(株)第一薬局 川永