お酒を飲むと眠れると考える方は多いかもしれません。
適度なお酒を飲むことによって眠れることもありますが、その反面、途中で目が覚めたり朝にすっきりしなかったりします。
お酒を飲むと眠くなりますが、一時的なものであり徐々に効果は弱まっていきます。
それはアルコールを分解した時にできるアセトアルデヒドという物質が脳を覚醒させるためです。またアルコールには利尿作用もあり、夜中にトイレで目覚めてしまう原因にもなります。
寝つきが良くないと感じている方は、寝る前にはテレビやスマホ、タバコ、コーヒーやチョコレート等のカフェイン摂取を控えましょう。 軽い運動をすると体が疲れて寝つきがよくなるため、簡単な体操、筋トレ、ストレッチ、ウォーキングを行うといいでしょう。
寝ようとする前に少しリラックスすると、高まっている神経を落ち着かせ寝つきが良くなります。ぬるめのお風呂に入ったり、ホットタオルで目を温めたり、深呼吸したりするとリラックスできるでしょう。
寝つきが悪くてお薬を飲んでいる方もおられるかと思います。睡眠薬を飲んだ後は自然な睡眠サイクルに入って朝まで眠ることが出来ますが、アルコールと一緒に飲むと、アルコールの覚醒作用と重なって途中で目が覚めてしまい、その後寝つきが悪くなります。
他にも、アルコールと一緒に飲むと睡眠薬の働きが強くなり、薬が朝まで残り転倒しやすくなったり日中に倦怠感を感じたり危険なことも多くなります。
また、睡眠薬の副作用が強く出てしまい、睡眠薬とお酒を一緒に飲むことによる事故等もありますので、睡眠薬とアルコールを一緒に飲むのは避けましょう。
睡眠に関して気になる事があれば、かかりつけ薬局に相談してみましょう。
参考:「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」
作成:(株)第一薬局 鳴神