果物や生野菜を食べた後、数分以内に
・のどのイガイガ感、違和感
・口の中や喉に痒み、しびれ
・唇の腫れ
を感じたことはありませんか?これは口腔アレルギー症候群の症状で花粉症の人が発症しやすく関連があるといわれています。
重症の場合は
・じんましん、腹痛
・喘息、喉が詰まる、呼吸困難
・めまい、意識障害などのアナフィラキシーショック
を起こす場合もあります。
原因は?
果物や生野菜にふくまれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が口の粘膜に触れて起こるアレルギー反応です。
なぜ花粉症の人がなりやすいの?
果物や生野菜のアレルゲンには花粉のアレルゲンと似た構造をしているものがあり、口から入ったアレルゲンと花粉に対する抗体が反応するからです。
対策は?
・生野菜、果物を食べて違和感があれば、医療機関を受診し血液検査や皮膚テストでアレルギーの原因となる物質を特定し、できる限り摂取を避けましょう。
・口腔アレルギー症候群の原因となる果物、生野菜のアレルゲンは加熱により分解されるのでジャム、スープなどにすると症状が出ないことが多いです。
・同じものを一度に多量に摂取しない様にしましょう。
普段はわずかな腫れ、痒みといった軽いアレルギー反応しか出ない人も、体調の優れない時には重症化することもありますから特に注意するよう心がけてください。
参考資料
http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/about/oas.html
今日の治療指針 2017
読売新聞 2016/7/5
作成:(株)第一薬局 名草